実践!看護管理者のための 看護補助者との協働とチームづくりの手引き
商品コード: ISBN 978-4-910689-03-6
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■本書の特長
本書は、看護補助者との協働とチームづくりをけん引するすべての看護管理者に向けて、「タスク・シフト/シェアとチームづくりの基本」「看護補助者業務の実際」「看護職員・看護補助者への教育」を3本柱に、必須の実践知識について解説しています。
Ⅰ 看護補助者へのタスク・シフト/シェアとチームづくり
このセクションでは、社会が求めているタスク・シフト/シェアの基本的な考え⽅を整理し、看護職員に求められるタスク・シフト/シェアについて解説しています。まず、法的解釈を踏まえ、看護補助者の役割と業務範囲の基本的な考え⽅を整理し、看護補助者と協働する看護職員が⾏うべき責任について考えます。さらに、看護職員の責任である看護補助者へ指⽰出し⽅法や看護補助者からの報告の受け⽅、看護チームとしての体制づくりなどについて、具体的な事例も交えながら、看護管理者が各職場ですぐに活⽤できる内容にまとめました。
Ⅱ 看護補助者業務の実際
看護補助者と看護職員の協働を進めるためには、業務基準などによる業務の明確化、業務マニュアルなどによる業務の標準化、スケジュールなどによる業務の流れの共有化が必要です。看護管理者は、看護補助者に依頼する業務内容(周辺業務、直接ケア)についてマニュアル化し、業務の標準化を進めます。また、これらに基づいて看護職員は、看護補助者の⾏う看護ケアの質が確保できるよう、看護補助者を指導していく必要があります。各施設において業務を標準化し、マニュアルなどを作成する際に活⽤できるように、看護補助者がもつべきケアのための基本的知識、⽇常⽣活援助などに関する業務⼿順についてまとめました。
Ⅲ 看護職員・看護補助者への教育
看護補助者と看護職員が協働するために、看護管理者は、看護職員および看護補助者のそれぞれについて、教育を⾏うことが必要です。看護職員の教育では、看護補助者との協働の意義、協働のための看護職員の責任などを⽰しつつ、⽇々の業務において看護補助者に的確な指⽰・指導・教育を⾏えるよう、⽅向づけることが求められます。看護補助者の教育では、多様な背景をもつ看護補助者に適した教育プログラムを計画し、個⼈に応じた進度で教育を進めること、そして看護職員とタッグを組んで業務を⾏えるように育成することが必要です。看護補助者への教育に関しては、具体的な事例を⽰しつつ、教育の実際について考えていきます。
■⽬次
はじめに
本書の特徴
Ⅰ 看護補助者へのタスク・シフト/シェアとチームづくり
A 看護におけるタスク・シフト/シェア
1 タスク・シフト/シェアとは
2 看護チームを創る
B 看護補助者の業務範囲の基本的な考え⽅
1 看護補助者の業務
2 看護職員の指⽰出し
3 看護補助者と看護職員との連携
Ⅱ 看護補助者業務の実際
A ケアのための基本的知識・技術
1 接遇
2 職業倫理
3 個⼈情報保護
4 感染症に関すること
5 医療安全
6 認知症患者への対応
7 電⼦カルテと診療報酬
B ⽇常⽣活援助にかかわる⼿順
1 ⾷事の援助
2 清潔、更⾐の援助
3 体位変換、移乗・輸送の援助
4 排泄の援助
5 罨法
C 診療の補助にかかわる⼿順
1 診察の補助
2 ⼊退院・転出⼊の準備
D 周辺業務にかかわる⼿順
1 環境整備
2 配膳・下膳
3 ME機器の準備と後⽚付け
4 看護⽤品の準備と後⽚付け
5 検体の取り扱い
6 診療材料の管理
Ⅲ 看護職員・看護補助者への教育
A 看護補助者への教育の意義
B 研修プログラムの実際
1 看護管理者研修プロフラム
2 看護職員研修プログラム
3 看護補助者研修プログラム
C 能⼒向上への⽀援
コラム
看護管理者が看護補助者との協働について課題と感じていることは?
看護補助者にかかわる診療報酬
看護補助者採⽤時の留意点:雇⽤条件
索引